Threads予約投稿ツール 取扱説明書

Threads投稿ツールの手順・注意点・制約まとめです。

1. 導入(コピー〜初期設定)

  1. 大本のスプレッドシートを開きます。
  2. ファイルコピーを作成 を選び、自分のGoogleドライブに保存します。
  3. コピーしたスプレッドシートを開き、最初に「設定」シートに移動します。

複数アカウント運用のおすすめ

Threadsアカウントごとにスプレッドシートをコピーして運用すると、GASトリガー枠を分散でき、運用が安定しやすくなります。
例:アカウントA → シートA(トリガー20件) / アカウントB → シートB(トリガー20件)


2. アクセストークンの取得

このツールはThreads APIを呼び出して投稿します。そのため最初に「アクセストークン」(API利用の鍵)が必要です。

取得方法はマニュアルシート左上のリンクへ

「マニュアル」シートの左上に、画像付きの詳細な取得手順記事へのリンクがあります。リンク先の手順どおりに作業してアクセストークンを取得してください。

設定シートへの入力

  • A列:ThreadsアカウントID(プロフィールURLの @ 以降)
  • B列:アクセストークン

例:プロフィールURLが https://www.threads.com/@account_ID の場合、アカウントIDは account_ID です。


3. シート構成

  • マニュアル:使い方・制約・アクセストークン取得リンク
  • 投稿:投稿/予約/リプライを入力して実行
  • 投稿履歴:投稿結果が記録される
  • 設定:アカウントIDとアクセストークンを管理

シート名は変えないでください

GAS側でシート名(マニュアル/投稿/投稿履歴/設定)を参照している場合があります。変更すると動かなくなる可能性があります。


4. 投稿方法

「投稿」シートで、各列に必要事項を入力して右側の「投稿」ボタンを押します(図形に関数が割り当てられています)。

入力列の意味

  • A列:投稿するThreadsアカウントID(設定シートで登録したIDからプルダウン選択)
  • B列:投稿文(テキスト。添付がない場合は必須)
  • C列:動画・画像ファイル名(添付。投稿文がない場合は必須)
  • D列:投稿予約日時(任意。日時指定 or 1〜365でランダム予約)
  • E列:リプライ文(任意)
  • F列:リプライの動画・画像ファイル名(任意)
  • G列:ステータス(処理状況が表示されます)

投稿文と添付は「どちらか必須」

B列(投稿文)またはC列(添付)のどちらかは必ず入力してください。


5. 添付ファイルの指定

画像/動画の指定方法は3通り。複数指定は半角カンマ区切りです。

  • 公開URLhttps://example.com/image.png
  • Googleドライブ共有リンクhttps://drive.google.com/file/d/XXXX/view
  • 同一アカウントのDriveファイル名(画像のみ)sample_image.png
# 例(複数添付)
sample_image.png, https://drive.google.com/file/d/XXXX/view, https://example.com/image.jpg

Driveファイル名指定は「画像のみ」

Drive内ファイル名での参照は、画像ファイルのみ対応です。動画は公開URL/共有リンクで指定してください。


6. 予約投稿(日時指定/ランダム)

日時指定

D列に 年-月-日-時:分 形式で、半角数字・半角記号で入力します。 (ハイフンとコロンも半角)

例:2024-5-20-15:08

ランダム日時

D列に 1〜365 を入力すると、現在時刻から指定日数以内のランダムな日時に予約します。
例:5 → 現在から5日以内のランダムな日時

予約投稿は遅延する場合があります

GASトリガーで実行するため、指定時刻より1〜2分遅れる場合があります。また、短間隔(例:1分おき)の予約は一部実行されない可能性があります。


7. 投稿+リプライ(ツリー風)

本ツールでは、1投稿につき1つのリプライまで同時に投稿できます。
投稿本文(B/C)で概要を、リプライ(E/F)で補足情報や導線(URL等)を載せる運用が便利です。

  • リプライ文:E列
  • リプライの添付:F列

リプライは「投稿処理が完了した後」に実行

まず投稿が成功し、その後リプライ処理が走ります。G列ステータスで進行状況を確認できます。


8. トークン自動更新(任意)

アクセストークンの自動更新を有効にすると、運用の手間が減ります。ただし設定ステップは少し難しめです。

設定方法(概要)

  1. GASのトリガーを開く
  2. refreshAccessToken 関数を「毎月」実行するトリガーとして追加

※自動更新を有効にすると、同時予約投稿は最大19件になります。無効の場合は最大20件です。

トークンが無効な場合は更新できません

有効期限切れ等で無効になっている場合、更新処理が失敗することがあります。


9. 制約と注意点(API準拠)

投稿内容の制約(文字数・添付形式・容量など)はThreads APIの仕様に準拠します。

テキスト

  • テキスト投稿は最大500文字まで

予約数

  • 同時予約:最大20件
  • トークン自動更新ON:最大19件

画像(1個あたり)

  • 形式:JPEG / PNG
  • ファイルサイズ:最大8MB
  • アスペクト比制限:10:1
  • 最小幅:320 / 最大幅:1440(必要に応じ調整)
  • カラースペース:sRGB(必要に応じ変換)

動画(1個あたり)

  • 形式:MOV / MP4(編集リストなし等、API要件あり)
  • 音声:AAC(最大48kHz、mono/stereo)
  • 映像:HEVC/H264、23〜60FPS、最大25Mbpsなど
  • ファイルサイズ:最大1GB

添付数上限

画像と動画は合計10個まで指定可能です。投稿とリプライでそれぞれ上限があります(例:投稿に10個、リプライに10個)。


10. トラブルシュート

Q. 投稿が失敗する / ステータスがエラーになる

  • 設定シートのアカウントIDとアクセストークンが正しいか確認
  • アクセストークンの期限切れ・権限不足の可能性(再取得を検討)
  • 投稿文が500文字を超えていないか確認
  • 添付ファイルがAPI制約(形式/容量)を満たすか確認
  • URLやDrive共有リンクが外部からアクセス可能か確認

Q. 予約投稿が実行されない

  • トリガーが有効か確認(GASのトリガー一覧)
  • 短間隔の予約(例:1分おき)を避ける
  • 同時予約件数の上限(20 / 19)を超えていないか確認

Q. Driveファイル名で添付できない

  • Driveファイル名指定は「画像のみ」対応
  • 同じGoogleアカウントのDriveにあるか確認
  • 拡張子まで含めて入力(例:sample_image.png)

11. 用語集

Threads API:Threadsの機能(投稿など)を外部から呼び出す仕組み。

アクセストークン:API利用のための鍵。誰の権限で投稿するかを示す認証情報。

GAS(Google Apps Script):Google製のスクリプト環境。スプレッドシートの自動化に使う。

トリガー:GASを定期的に実行する設定(時間主導型など)。予約投稿やトークン更新で利用。

公開URL:誰でもアクセスできるURL。添付の参照に使える。

共有リンク(Drive):Googleドライブファイルを共有したときに得られるURL。アクセス権の設定に注意。

再配布・改良OK / ライセンスなし

スプレッドシートの複製、GASの改良、再配布が可能です。ライセンス表記や制限は一切ありません。